目標を立ててそれを達成しようとする場合、時間ができたらやってみようと思っているうちは絶対にできないです。
パーキンソンの法則で
「仕事の量は与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
というのがあります。
たとえば40分で終わる仕事でも、1時間を与えられたら1時間まで増幅してしまい、本来得られるはずだった20分をも埋め尽くしてしまうという事です。
つまり、待っていては永遠に時間を確保できないため、自ら時間を創り出す必要があります。
そして時間を創り出すためには、最初に現状がどうなっているかを分析する必要があります。
お金が貯まらないと言っている人は、まず家計簿を作り、収入がいくらあって何にいくら使っているのかを把握する必要があります。
時間の場合も同じことで、いつ何を何時間やったのか?時間簿を作る必要があります。
まずは現状把握から始めましょう。
目次
■時間管理にはスケジュール表
小学生の夏休みに作ったようなコレです。
あの頃は全く役に立たなかったコレが、今ようやく役に立つ時が来たのです!
まぁ、計画通りできたのは遊ぶくらいでしたが。
あの時は予定だけ立てて満足しちゃってたのでいけなかったんです。予定というのは実績がセットになって、はじめて管理できるんです。
■自分の時間すべてを見えるようにする
よくある手帳のスケジュール表だと夜中がカットされていて、24時間制になっていない事がほとんどなので、あまりオススメしません。
また、土日がカットされていたりするものはここでは使えません。むしろ土日がメインなので。
なかなか思うようなスケジュール帳が見つからなかったので、仕方なくエクセルで自分のスケジュール表を作ってました。
↓こんなやつです。
左が予定で、右が実績です。
上には簡易メモ。
全体像を把握するためにも睡眠時間を省略しないようにした方が良いです。
起きてる時間だけでなく、自分のすべての時間を把握することで時間の配分を見直す事ができますので。
それと、1日だけではなく、1週間とか1か月とかで作るのがベストですね。
私は毎月20日頃に翌月の1か月分(30日×24時間)720時間を作っています。
大きな目標を達成するためには全体を把握する事が大切で、今週はどうだったか、今月はどうだったかという具合に1日単位ではなく長いスパンで見渡す必要があります。
色分けしているのは、1か月後に全体を見渡してみた時に、自分の目標のために使った時間が視覚的にわかるので、これだけの時間を確保できたという満足感も得られます。
時間の目盛りは、いろいろ試したところ15分刻みが使いやすかったです。30分だとちょっとした作業には長すぎるし、10分だと細かすぎるので。
■まずは自分の現状を書き出してみる
さきほど作った、空のスケジュール表に現状の生活を記録していきます。
できるだけ細かく落とし込んでいくのが理想ですが、ハッキリしていない部分は空白で大丈夫です。あまり神経質になってやるとイヤになっちゃいますからね。
主要な行動を、どれくらいの時間やっているかが重要です。
5分もあれば終わりそうな身支度などは、実際にやってみると結構時間がかかっていることがわかります。
お風呂とかであれば、着替えやタオルを用意して、着替えて髪の毛を乾かすまでを計測。
20分かかった場合は、15分ではなく、30分で計測するのがコツです。
(バッファをとりましょう)
時間軸には色だけを塗って、欄外に各色の内容を書き入れます。
何かをやったわけではないけど、時間だけが過ぎているというところは空白でOKです。やってみると分かるのですが、こういう謎の時間って実はすごく多いんですよ。
一週間も続けると、とてもダラダラとした何の生産性もない時間の使い方が浮き彫りになると思います。でもこの段階ではこれでOKです。現状を把握することが目的ですので。
■理想的なスケジュールを作成する
現状が把握できたこところで、次は理想的なスケジュールを作成していきます。
気をつけたいのは、イレギュラーな事が多々起こるので、十分すぎるくらい余裕を持たせて作るのがコツです。項目と項目の間に10分の余裕を入れるくらいで。
最短時間で作らない事がポイントです。
大抵の場合、ここですごく理想的な完璧なスケジュールができあがると思います。
赤色の「メイン作業」というのが、自由な生活へつながる副業の時間です。
このままいけば、1年後にはスゴイ事になってるぞとワクワクしちゃいますね。
ところが、実際にやってみると……。
■予定通りにいかなくて当たり前
自分で立てたスケジュール通りにいかなくて自己嫌悪なんてことも多々あると思います。
いや、むしろ半分もできれば上出来です。
残念な結果に愕然とする事もあると思いますが、1/3もできればよしとしましょう。まったくできない日もザラにあります。
上の例は、よくできた方だと思います。
それに人生にはイレギュラーなことがたくさん起こります。
風邪をひいて寝込んだり、家族や友達のことで時間を使ったり。
通勤電車が遅れたり、渋滞に巻き込まれたり
なんとなくテレビやネットをみてしまったり……。
まずは、自分の使っている時間を見える状態にする事が重要です。
■確保した時間は、あくまでも確保した時間
確保した時間 = やる時間
確保した時間 = やれる時間
3時間を確保できたのならば、最大3時間できるということであって
その3時間を自由に使えるということです。
何もみっちり3時間やる必要はありません。
そう考えると少し楽に思えてきませんか?
記録を続けていくと少しずつ理想に近づいていきますし、
予定のスケジュールも、やってみて無理そうだったり
環境と状況の変化によって柔軟に変えていく必要もありますしね。
岡田 斗司夫さんの著書「いつもまでもデブと思うなよ」では、
レコーディングダイエットという、記録をすることで「見える化」し
それによってダイエットに成功しています。
記録をして自身を見つめなおすという事は凄く大事なことです。
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